あいてぃ煮込み

SIer(SE)が、ITインフラをメインに知識や実装手順を紹介するブログです。

vSphere環境上にNested ESXiを構築 構築時の考慮点も

f:id:toto-blend:20210420134507p:plain

今回は、VMware vSphere環境上にNested ESXiを構築する手順を紹介します。
ネスト構成で構築するにあたり何点か考慮点があるのでそれもまとめて解説します。

環境説明 そもそもNested構成とは?

ネスト構成とは?

VMware ESXiなどの仮想化ソフトウェア上の仮想マシンとして仮想化ソフトウェアを動かす構成のことです。
設定の確認や既存仮想化環境を壊さずに検証する用途として便利です。
ただし、VMware社はNested ESXiをサポートしていないので本番環境での利用は非推奨です。

f:id:toto-blend:20201227131759j:plain

↓Nested ESXiについて

kb.vmware.com

実施した環境 仮想化ソフトウェア:VMware ESXi 6.5
サーバー管理:VMware vCenter Server 6.5
Nested ESXi:VMware ESXi 7.0 Update 1(Build:16850804)

Nested ESXi用の仮想マシン作成と設定

仮想マシンとしてESXiを動かすにあたってESXiのハードウェア要件に合わせて仮想マシンにリソースを割り当てる必要があります。
下記表のリソースを満たさずにNested ESXiを作成した場合、インストールに失敗したりインストール後仮想マシンを作成できなかったりします。

例えばストレージ容量を64GBでNested ESXiを構築した場合インストールは無事成功したものの、 vSphere Web Client上から確認した際にデータストアが存在しませんでした。

VMware ESXi ハードウェア要件
CPU2つ以上のコアを持つx64 CPU
メモリ4GB以上のメモリ
最低で8GB以上のメモリを用意しないと仮想マシンを作成することはできない
ストレージインストール:USBやSDデバイスで8GB以上
ブート パーティションと ESX-OSData:32GB以上
ローカルディスク:142GB以上
NIC1つ以上のNIC

↓ESXiハードウェア要件

docs.vmware.com

仮想マシン作成

1. vSphere Client(HTML5)からログインし「ホストおよびクラスタ」もしくは「仮想マシンおよびテンプレート」に移動
2. ツリーから右クリックして「新規仮想マシン」をクリック
3. 「1.作成タイプの選択」で「新規仮想マシンの作成」を選択
4. 「2.名前とフォルダの選択」で仮想マシン名を決め、仮想マシンを展開するを選択
5. 「3.コンピューティングリソースの選択」で仮想マシンを展開するESXiホストを選択
6. 「4.ストレージの選択」で仮想マシンを展開するストレージを選択
7. 「5.互換性の選択」で互換対象にESXi6.5を選択

f:id:toto-blend:20201227174853j:plain

8. 「6.ゲストOSを選択」で今回は、Nested ESXiなので「ゲストOSファミリ:その他」、「ゲストOSバージョン:ESXi 6.5以降」を選択

f:id:toto-blend:20201227175015j:plain

9. 「7.ハードウェアのカスタマイズ」でVMware ESXiハードウェア要件を満たすようにリソースを割り当て

f:id:toto-blend:20201227184704j:plain 10. 「8.設定の確認」で想定している設定であれば「FINISH」をクリック
仮想マシンの作成はこれで完了です。

仮想マシンの設定

先ほど作成した仮想マシンの設定の編集にてCPUのタブを選びハードウェア仮想化の「ハードウェアアシストによる仮想化をゲストOSに公開」にチェックを入れます
チェックを入れることで、CPUのIntel VT-x / AMD-Vという仮想化支援機能をゲストOSも受けることができます。

f:id:toto-blend:20201227185419j:plain

チェックを入れていない場合インストール時に下記のような警告が表示されます。
またインストール後、Nested ESXi上で作成した仮想マシンが起動できないなどの症状が出るので、必ずチェックを入れましょう。

f:id:toto-blend:20201227191110j:plain

ESXiのインストール

1. Enter

f:id:toto-blend:20201229163815j:plain

2. F11キーで同意

f:id:toto-blend:20201229163959j:plain

3. ESXiを展開するストレージを矢印キーで選択してEnter

f:id:toto-blend:20201229164134j:plain

4. キーボードレイアウトを選択
デフォルトでは、US Defaultなので日本人ならJapaneseを選択するのが無難

f:id:toto-blend:20201229164340j:plain

5. rootのパスワードを設定

f:id:toto-blend:20201229164603j:plain

6. F11キーでインストール開始

f:id:toto-blend:20201229164653j:plain

7. インストール後、再起動するためにEnter

f:id:toto-blend:20201229164843j:plain

再起動後下記画面が立ちあがってきたらインストール成功です。
インストール後のこの画面をDCUIと呼びます。
F2キーを押してネットワークの設定をした後、ブラウザから表示されているURLにアクセスできるか確認してください。

URLは、「https://IPアドレス/」です。

f:id:toto-blend:20201229164947j:plain